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  酒米“亀の尾”へのこだわり

 

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“亀の尾”なんて変な名前ね、とよく言われますが、1717年、ちょうど徳川吉宗が将軍に就いて、次の年から私共は当時の黒田藩より“酒造株”というのを頂戴して、お酒を造っています。

“亀の尾”というのは
実はお米の名前なんです。

山形県の余目町(あまるめ)に阿部亀治さんという方がいて、東北でも良い米が作れないだろうかということで、たいそう苦心されて作った米の名前が、亀治さんの亀を採って“亀の尾”なんです。これは日本で流通されているすべての米の“親”です。
ササニシキ、コシヒカリなども酒米です。

夏子の酒
平成6年に「夏子の酒」という、和久井映見主演のドラマがブームになったことがありました。
憶えている方もいると思いますが、「夏子の酒」の中で“龍錦”という幻の米のモデルになったのが“亀の尾”です。
残念ながら私共が最初に幻の米“亀の尾”を復活させたのではなく新潟の久須美酒造さんが復活させました。
“亀の尾”というのは非常に作りにくく、病害虫に弱い米でしたので、“酒米に亀の尾にまさる米なし”と言われながらも、第2次世界大戦中の質より量の時代に全国から消えてしまいました。

酒米へのこだわり

「なぜ酒米にこだわるのか、食べる米で造ったらいいんじゃないですか」と言われることもありますが、確かに食べる米でもお酒はできます。ところが、今人気の吟醸酒は、玄米を35%ぐらい精白したものです。
35%といいますと、これは大変なことでして、48時間以上精米しないとこの状態になりません。普通皆さんが食べている飯米は92%、つまり8%をヌカとして落としています。普通の米を35%も精米してしまうと、粒がぼろぼろになってしまいます。良い酒米は、それだけ精米してもぼろぼろにならない芯白(しんぱく)の非常に硬い大きい米なのです。
醸造家は良いお酒を造るために、まず良い酒米を手に入れることを第一主義として、仕込みを考えています。私共の「亀の尾」は現在、宗像と浮羽の田主丸で契約栽培しています。

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