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燗酒の温度はどれくらいかご存知ですか?
ぬる燗は40度から45度、常燗が50度ぐらいです。
「冷と熱の間を音(おん)にて燗(かん)という」の言葉通り、燗酒の温度は実に微妙です。一つには人肌といいますけれども、「燗酒は若き乙女の乳房の如き温かさなれば良し」といいます。

燗酒というのは、もともと日本酒の飲み方にありませんでした。
8世紀当初、藤原の冬継(左大臣、藤原全盛期の基礎を創った)が、嵯峨天皇と交野原(かたのはら)へ猟に行ったとき、寒くてお酒を暖酒、つまり燗で温めて出したのが、その由来です。この時、天皇陛下がことのほか喜ばれて、寒い時に体が暖まって良かったとお褒めの言葉をいただいたという記述があります。
白楽天の歌にも「林間に紅葉を炊きて酒を暖む」というのもあり、当時の上流階級、貴族の間ではお酒を温めて出すようになりました。だから、8世紀頃から燗酒という風習が日本に広がってきたのではないでしょうか。
燗酒も最初は陶器の器に入れて直暖(じきだん)していたのですが、それが今のような徳利をお湯の中につけるという微妙な間接暖となったのは、江戸時代の終わりの頃だろうと言われています。
冷でよし、燗でよしというお酒は、世界的にも非常に珍しく、そういう意味では、冷やでも燗でも良いという方は本醸造、もしくは純米酒を飲まれることを薦めます。
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